モトチャンプ 2015年10月号 ㈱三栄書房

V-SHOCK (C/S)
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for タクト/ダンク

モトチャンプ 2015年10月号 ㈱三栄書房 ギャラリー

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排気効率が大幅アップのV.E.S構造を採用!

【1】サイレンサーステーはサイレンサー本体とエキパイに直接溶接するタイプ。

【2】サイレンサーとエキパイに直接ステーを溶接しているので、取り付け時のフォルムはすっきりした印象だ。

【3】フランジプレートが一体型となっているので、カチャカチャと動くこともなく装着しやすい。

ここ数年は4ストミッション車でもパーツの開発を精力的に行っているNRマジックだが、このたび、お家芸であるスクーター用の新マフラーをリリ-ス。それがホンダから今年発売されたばかりの新型タクト用のV-SHOCKだ。

ワンピース構造のとってもシンプルなマフラーなので、ノーマルマフラーから変更しただけで軽量化になるのも大きなメリットの一つ。付属されるパーツは新品のエキゾーストガスケットと取り付け用のボルト、そのボルトに使用するワッシャーと少ないので、わかりやすく、初心者にも優しい内容と言える。

エンジンを始動すると、アイドリング時はノーマルと同様の静けさ。しかし発進してみると、ライダーが楽しめる、程よく存在感のあるサウンドとなっていた。決して耳障りだったり、市街地で迷惑になるような音質や音量ではなく、あくまでもライダーが自己満足できる絶妙な音量の設定だ。

走行フィーリングも上々。発進から中速まではノーマルと同等の扱いやすくスムーズな加速となっていて、50ccにとっては高速域とも言える40km/hを過ぎたあたりからの加速感は快適そのもの。使用するエンジン回転数が高回転にシフトするにしたがってパワフルになっていき、50km/hを超えてから60km/h程度までは最高に伸びの良い加速を味わえる。これはNRマジック独自のV.E.S(バリアブル・エキゾースト・システム)構造と呼ばれる、流体力学に基づいたサイレンサーの特許構造の恩恵によるもので、50ccスクーターの非力な印象を払拭してくれた。

今回の仕様の他に、クリーンな排気と静かな排気音量を両立する政府認証に適合したバージョンも近日発売予定なので、こちらもお見逃しなく。(あ輪)