モトチャンプ 2013年2月号 ㈱三栄書房

HOT EXページ(P116)に『V-Classic』のインプレッションが掲載されました。

モトチャンプ 2013年2月号 ㈱三栄書房 ギャラリー

コメント

■掲載記事本文
「奇抜」と表現したくなるくらい、NRマジックの作り出すマフラー達は個性的だ。
それは、かつてミニバイクブーム創成期に自らトップライダーとして活躍したNRマジックの中里代表の一貫した“スタイル”と言っても過言ではないと僕は常々感じている。
今回テストしたビーノ用V-Classicマフラーもそんな、同社の世界観が詰まった1本で、ビーノの特徴ともいえる、そのデザインを上手に活かした「曲線美」にこだわったものだった。
ディティールを見ていくと、スチールにメッキ処理を施したボディーと、サイレンサーエンドの丸みが、ビーノとピッタリマッチしていてニヤリとさせる。
エキパイはノーマルエンジン対応なのでとても細身で、流れるように後方へ伸び、サイレンサーの直前で一段太くしてある。これでスムーズな出力特性と、ノーマルプラスαのトルクを生み出していると考えられる。
ワンピース構造なので、取り付けも容易だったが、大切なパーツなので、装着に不安を感じる人は、できるだけプロショップで行う事をお薦めしたい。
エンジンを掛けると、タッタッタッタッと、小気味良いリズムのエキゾーストが響く。
現状、JMCAの認可こそ取ってはいないようだが、加速騒音も含め驚くほど静かで、音質も耳馴染みのいい中低音といった雰囲気が好感触だった。
走り出すと、出足からトルクアップを体感できる。中速域もパワーを盛り付けてあり、モッサリ感のあったノーマルと比較すると、キビキビ走ることができた。
それにしても静かだ。高回転で引っ張っても、耳障りな感覚は皆無で、全域で音量を絞っている事が解る。
デザイン、サウンド、性能ともに初心者や女性にお薦めしたい「優しくて可愛いマフラー」だと言えるだろう。