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3JET（トリプルジェット）サイクロン排気を促すサイレンサーサウンド大迫力かつ超個性的なシグナスXが登場した。
サイレンサーエンド部分の中央に、ステンレス製のロケットのような形状のパーツが組み込まれ、その周囲に排気パイプが3本設けられたこの機構は、NRマジックが算出したパイプ径や排出角度などにより、低速から高速までトルクフルな出力特性と理想の重低音を実現している逸品だが、外観上の個性や魅力という点でもこの機構は見逃すことはできない。
今回試乗したのはスチール製エキスパイにステンレス製サイレンサーというリーズナブルなモデル。クリア仕上げのエキスパイ部分はスチールの風味と溶接の武骨さでワイルドな印象も個性的。
カンタン装着でカッコ良く、パワフルにというNRマジックのコンセプト通り、ワンピース構造のマフラーは取り付けもカンタン。スチール製で強度も確保されたステーやサイレンサーバンドの取り付けもわかりやすく作業しやすい。ウエイトローラーなどの変更が不要という点も、ビギナーにもオススメできるパッケージだ。
81dB前後という音量も市街地使用にはとても嬉しく、早朝や深夜などでも気になることなない。またサウンド自体も低く存在感のあるものなので、走る楽しさあ倍増し、ライダーの満足度も高い。
絶えずアイデアが生まれるNRマジックだけに、サイレンサー前部にはエクスパンションファネルと呼ばれる排気脈動を最大限に広げて振動対策に貢献しているパーツが盛り込まれたり、オプションでキャタライザー構造を選択できたり、特許出願中というV.E.S構造を採用するなど、3JETサイクロン排気以外にも豊富なノウハウが満載されたこのマフラー、走りのほうもトルクが増しているだけでなく、トルクが増えても唐突感がなく扱いやすいマイルドな特性がビギナーにもオススメ。音量はもちろん、パワーフィーリングでも好感のもてる1本だったのだ。